2019文化祭まとめ

コロナ禍以前の,数研の文化祭での展示をまとめました.

2019年の文化祭は10/5(土),6(日)に行われ,数研のブースにもたくさんの方に来ていただきました.

小学生の皆さんから,大学生や保護者の方々など,本当に多くの方に楽しんでいただけました.

例年,数研の文化祭は,体験コーナー部誌+入試予想配布を軸に展示をしています.

体験コーナー
数学を手を動かして体感してもらおう!というコーナーです.
数学が苦手な人でも小学生でもゲーム感覚で遊べます.

部誌
部員が面白い!と感じた数学の内容を寄せ集めたものです.
分野もいろいろ・難易度もいろいろ.
教科書や授業では知ることのできないボリューム満点の激レア冊子です!

入試予想
部員が制作した予想問題と解説です.中高どちらも用意しています.
受験生必見です!

当日の様子
当日の様子

 体験コーナー

★デュードニー分割のパズル

正三角形にも正方形にもなるパズルです。

正方形を4つに分割して正三角形に、正三角形を4つに分割して正方形にすることができます。
 

★ 巨大ハノイの塔 

ハノイの塔とは、フランスの数学者リュカによって1883年に考案されたパズルの一つです。

町でよく見る三角コーンを,ハノイの塔にしちゃいました!


【ルール】
3本の柱があり、一本にn段の塔が積み重なっている。塔は下の段ほど大きい。

ある柱の1番上の段を別の柱に移動させるという操作を繰り返してn段の塔を別の柱に移し替える。

しかし、次のような規則がある。
 ①1回に1段しか移動できない。
 ②小さな段の上にそれよりも大きい段を重ねてはならない。
 ③移動した段は、3本の柱のいずれかに必ず動かさなければならない。

【解説】
n段の塔を動かすために必要な回数は、2ⁿー1回となっています。

  ★ 楕円ビリヤード 


楕円の反射定理を利用したビリヤードです.

焦点から飛び出た球は,楕円の壁のどこで反射しても必ずもう一方の焦点を通ります。

この性質を利用して、ビリヤード風に作り、遊べるようにしました。

★ スピログラフ

スピログラフを使うと、花びらのような対称的で素敵な模様が書けます。

花びらの枚数は最小公倍数と関係があります。

さらに,この曲線はハイポサイクロイドと呼ばれます.

  ★ 動く立体

 【解説】立方体を組み合わせて,いくつかの辺を貼り合わせると作れる不思議な立体。

その他

★ 部誌配布

 【解説】数研史上”最厚”の部誌。誤植も史上最多?

★ 算数数学おもしろ問題チャレンジ(黒板)

【問題】
1時間で燃え尽きる線香が2本あります。これをつかって45分を計ってください。

解説を見る
①まず1本目の線香の両端と、2本目の線香の片端に火をつけます
②1本目は30分で燃え尽きその時2本目の線香は半分が燃えています
③2本目の線香のもう片方の端にも火をつけます
④2本目の線香はこの後15分で燃え尽き合計で45分になります
  ★ 代数方程式の解の公式一覧(壁面展示)

【解説】3,4次の解の公式は非常に複雑な形になります.
また、5次以上の方程式の(代数的な)解の公式はGarois理論により,存在しないことがわかっています。



以上が2019年の数研の展示でした。

気になったものはぜひ調べてみてくださいね!

文化祭で配布した部誌・入試予想問題はこちらから見ることができますよ。